知的生産とは「情報」
最近読んだ本の紹介です。
梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」。
もう古典とも呼ばれるくらいの良書なのですが、
ボクはこの年になって初めて読ませていただきました。
1969年(昭和44年)初版の本です。
そう45年前の本です。
もう半世紀近くも前の本なのですが
いやいや、本当にそんな頃に書かれたものなのと思う本です。
情報過多な社会であり、コンピューター教育の必要性を説いていたりと
先見性というのかびっくりします。
もちろん、時代を感じさせるところもあったりします。
ひらがなタイプライターを推奨のところなどは
そんな時代なんだと感じます。
さて、そんな著作の中でウメサオ先生は、そもそも
「知的生産」によって生産されるものは何かと言っているかと言えば
それは「情報」なのだと。
知的生産とは「価値ある情報」を発信することなんだと紹介されています。
そのための技術、というか情報を生み出すための
情報のため方、整理の仕方、加工の仕方などが
提案されています。
そこで出てくるのが「京大式カード」と呼ばれるカードだったりします。
ウメサオ先生はこのカードをドンドン活用されるのですが
ご本人もご指摘の通り膨大なカードの収納と持ち運びは簡単ではありません。
それはこの当時の技術ではなかなか難しいこと。
このユビキタスな時代は、それが可能になっています。
今ならウメサオ先生はどうするのが良いと仰るのかなあと
思いが巡ります。